保険診療と併用が可能

先進医療

通常の体外受精のやり方では治療がうまくいかない難治性不妊の方がいらっしゃいます。
先進医療は、保険診療と組み合わせることで妊娠成績の向上を期待することができる医療です。治療を適切に行うために、実施の判断は患者様の個別の症状に合わせ、基本的には医師からご提案させていただきますが、ご希望の方は診察時に医師にご相談ください。費用についてはこちらをご覧ください

当院で提供している先進医療

タイムラプス培養
~当院では全例実施しています~

内蔵カメラと顕微鏡を備えているタイムラプス培養器を用いて胚の培養を行います。
胚をインキュベーターの外に出すことなく、安定した環境に置いたまま、連続的に観察と培養を行うことで、環境の変化がなく胚へのストレスが軽減されるシステムです。連続で観察をし続けることにより、膨大なデータを蓄積するため、胚選択の際の判断材料を増やすことができます。また、取得した画像から胚の質を評価し、胚移植に適した胚の選択を支援するソフトウェアによって、iDAScore®が算出され、移植の際に胚の選択の参考にすることができます。
タイムラプスにより連続撮影された画像から胚のスコアを算出するシステム。Veek分類及びGardner分類によるグレードと胚凍結の胚齢の条件が同一の場合にiDAScore®を参考にします。

タイムラプス培養に関する説明書(PDF版/120KB)

Endome TRIO検査(ERA+EMMA+ALICE)検査

反復着床不全となった患者様に、一度の検査で適正な移植日と子宮内環境について調べることができる検査です。

くわしくは(アイジェノミクス・ジャパンサイト)をご覧ください

子宮内膜スクラッチ

生殖補助医療における反復不成功例のなかに、形態良好胚を移植しているにもかかわらず妊娠にいたらない着床不全となる方が存在します。着床不全の原因と治療は多岐にわたりますが、その中のひとつとして、子宮内膜に器械的な刺激を与えることで、その結果として生じる炎症と免疫経路の活性化が、着床期の胚に対する子宮内膜の受容能を改善することが期待されます。

子宮内膜スクラッチの有効性を評価するために実施されたシステマティックレビュー及びメタアナリシスでは、原因不明の着床障害が繰り返された症例を対象として、卵巣刺激周期の前周期における局所子宮内膜スクラッチが着床率と妊娠転帰の両方を改善できることが報告されています。

子宮内細菌叢検査(子宮内フローラ検査)

子宮内の環境(子宮内フローラ)を調べる検査です。腸内に様々な種類の細菌が多数存在し、腸内環境を整えているのと同様に、生殖器内にも多種類の細菌が多数存在するため子宮内フローラ(細菌の集合体)と呼ばれています。

膣内に存在する善玉菌(乳酸桿菌・ラクトバチルス属)は、女性の妊娠・出産を助ける働きがあることがわかってきました。ラクトバチルス属の菌が産生する乳酸は、生殖器内を酸性に保ち、悪玉菌の増殖を抑える働きをします。悪玉菌が多く存在する生殖器内は炎症が起きている可能性あり、炎症が起きていると免疫細胞が活発になり、受精卵を異物として攻撃、排除するように働きます。

ラクトバチルスは悪玉菌の増殖を抑え、悪玉菌が起こす炎症を抑えることにより、免疫細胞の攻撃を弱める働きをします。感度の高い解析技術を用いることで、腸内の菌の集合体「腸内フローラ」のように、「子宮内フローラ」を構成する菌の割合を調べられるようになりました。

子宮内フローラ検査(子宮内細菌叢検査2)に関する説明書(PDF版/433KB)

ERPeak検査

かねてより移植に際し反復着床不全と診断された方の中には、子宮内膜の受容期がずれている方がいるとされています。

ERPeak検査は、着床期の子宮内膜組織の状態を遺伝子解析することにより、適切な時期に移植できているかどうかを判別することができる、従来の検査方法に比べ感度がより高いと考えられる検査になります。

くわしくは(coopersurgicalサイト)をご覧ください

膜構造を用いた生理学的精子選択術

精子のDNA損傷が胚の発生不良や流産の原因になると考えられており、顕微授精を実施する際にDNA損傷の少ないと考えられる精子の選別を生理的に行うことで、胚盤胞到達率の改善や良好胚の獲得、流産リスクの低下を期待される方法です。

膜構造を用いた生理学的精子選択術(マイクロ流体技術を用いた精子選別)に関する説明同意書(PDF版/197KB)
初診について
月~土 11:00~15:00
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