虹クリニックの体外受精
体外受精とは
体外受精-胚移植法(IVF-ET)とは、精子と卵子を体外で受精させ、数日間培養後に子宮に戻して妊娠を成立させる方法です。
1978年イギリスで最初の体外受精-胚移植による出産例が報告され、日本では1983年に最初の体外受精児が誕生しました。現在、日本では年間約45万周期の体外受精が施行されており、2019年の国内データによれば14人に1人の新生児が体外受精によって生まれています。その割合が2008年には50人に1人、2013年は24人に1人であったことからも、近年さらに急速にこの技術が必要とされていることがわかります。

体外受精:In Vitro Fertilization 胚移植:Embryo Transfer
当院の特徴
虹クリニックの前身である荻窪病院では1984年に日本で4例目、東京都では初となる体外受精児の出産に成功して以来、体外受精の技術が広く身近なものとして普及する一翼を担ってまいりました(虹クリニックのご紹介はこちら)。
現在は荻窪病院から生殖医療部門が独立し虹クリニックとして診療を行っておりますが、婦人科・産科・泌尿器科において高度な医療を提供する荻窪病院との強固な連携により、安心安全な治療・幅広い選択肢を患者さまに提供できることは大きな特徴です(荻窪病院とのリレーションシップについてはこちら)。
また体外受精のほかに、卵管性不妊に対する卵管鏡下手術(FT)や家系内に重篤な遺伝性疾患をもつ方への着床前遺伝子診断(PGT-M)も実施しており、多様なニーズに対応する幅広い選択肢をご用意しております。
当院での体外受精の適応基準
- 卵子と精子の通り道である卵管に問題がある場合(卵管因子)
- 精子そのものや精子を運ぶ精路に問題がある場合(男性因子)
- 他の不妊治療(タイミング指導・人工授精など)で妊娠が成立しない場合(原因不明不妊)
- がん治療として行う薬物療法・放射線治療による妊孕性低下を回避するための治療(妊孕性温存療法)
体外受精の妊娠率(移植あたり)
日本産科婦人科学会 ART実施施設全体妊娠率 2018年実績
体外受精-胚移植 | 顕微授精-胚移植 | |
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新鮮胚移植 | 22.8% | 18.7% |
凍結融解胚移植 | 34.7% |
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虹クリニック妊娠率 2020年実績
29歳以下 | 30-34歳 | 35-40歳 | 41-42歳 | 43歳以上 | |
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凍結融解胚移植 | 45.5% | 43.5% | 38.2% | 34.1% | 15.2% |
- ※虹クリニックでは胚移植の95%を凍結融解胚移植で実施しております
- ※その他の成績については治療実績のページをご参照ください